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学部長ご挨拶

髙田まり子

 弘前学院大学看護学部は、「少子高齢化」「高度化する医療福祉」「ケアへの多様なニーズ」などの社会的要請を受けて、2005年に東北地方の私立大学で初めて看護学部を開設し、看護の専門性をより高めることに邁進しながら20年目を迎えました。多くの卒業生が医療機関や行政機関で将来を担う人材として活躍をしております。

 2022年度の看護教育のカリキュラム改正では、「すべての人々が、住み慣れた地域でその人らしい暮らしが継続できるよう、地域での健康と暮らしを支える」という地域包括ケアシステムの実現に向けた人材を育成することが強化されました。看護の対象を生活者として理解する。例えば、今までの教育においても、入院時から退院後の生活をイメージして看護をすることは大切なこととして学んでいました。新たなカリキュラムでは、これまでよりもさらに地域で暮らす生活者としての理解に重点が置かれるようになりました。暮らしは、個人の価値観や信念が環境に影響されその人らしい日々を作り出します。本学では、1年次から、地域で多様な生活をしている人々の見守りや健康づくりなどを理解する実習がスタートします。

 また、1年次からキャリア教育の一環として、自らの将来を見通して大学生活の計画を立て生涯にわたって活用できるスキル(倫理的規範・スタディスキル・大学で学ぶための思考方法など)を少人数制の「基礎演習」で学んでいきます。チューター制度により、学生一人ひとりの希望や適性に合った将来を一緒に考え、学生生活や学習の支援も行います。4年次には、少人数のゼミ形式で、卒業研究論文の指導も行われます。単に、国家資格を得るだけではなく、多様な社会のニーズに創造的な力を発揮できる看護専門職の育成に向けて力を注いでいきます。